
参加する方の都合もあり、旅程は3パターン用意した。
北海道函館市で飲食店を中心にした活発な街おこしイベント(中小企業庁「がんばる商店街77選」にリンク)が開催されていることを耳にしたのは数年前だった。2004年に函館で行なわれた「世界料理学会・スペイン料理フォーラム」の、いわばサブイベント(前夜祭)として企画されたものが参加者に好評だったために、それ以降は独立して毎年2回開催されることになったもののようだ。それが「函館バル街」。バル(Bar)はスペイン語で居酒屋を指す。残念ながら私はかの地で飲んだくれたことがないために又聞きの知識で恐縮だが、スペインのBarではタパスとかピンチョー(ピンチョス)と呼ばれる小皿料理でワインを飲むものらしい。それにちなんでこのイベントでも各飲食店では工夫を凝らした小皿料理一品とドリンクをふるまう。
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バル街が開催される西部地区に建つレンガ造りの金森倉庫
開催されるのは「函館西部地区」と呼ばれる、歴史的建造物が遺された函館山のふもとの地域。皆さんが船越英一郎あたりが出演する《津軽海峡殺人事件》みたいなサスペンスドラマで目にされるロケ地はだいたいこのあたりである。
第11回目を迎える今回はイベント参加店舗数64軒、前売りチケット販売数3,600枚(チケットは@700×5枚=3,500円)にのぼったという。しかも回収率99%。
人口28万人の街でたった一晩に延べ18,000人が飲食店を訪れる計算になる。単純に参加店舗64軒で割ったら1軒あたり280名(最高1日1,000人来店した店もあるという)!「それって、すごくね?」と若い娘なら言うだろう。いや、すごいのである。
ぜひその舞台裏と実際の様子を体験してみたい。そう考えて呼びかけたら何と11名もの視察団になった。
みんな!熱いじゃないの!
4月19日日曜日快晴の空を、羽田から飛行機は飛び立った。
(続く)
written by:斗酒なお辞せず「雫酒」