発想し 挑み 実現する男 ヤノベケンジ

ブログ

入り口で出迎えるトラやん

入り口で出迎えるトラやん

広報、山下です。先日出席した「アートの夜会」のレポートします。

6月12日夜、六本木ヒルズクラブで開かれた「アートの夜会」に出席した。
アートラインのメンバー4名。残念ながら男ばかり。しかし、男だけもなかなかいい。

会場風景

会場風景


今夜の主役は“ヤノベケンジ”。http://www.yanobe.com/
他に類を見ない着想と行動力を兼ね備えた日本の現代アート界のパイオニアである。
「タンキング・マシーン」、「アトムスーツプロジェクト?チェルノブイリ」、「メガロマニア」、「森の美術館」、「子供都市計画」、「ジャイアント・トラやん」とそこには夜も眠れなくなるようなワクワクする“着想”とともに、手作りの放射線感知服<アトムスーツ>を着て、チェルノブイリの「ゾーン」と呼ばれる放射能汚染地域や太陽の塔の目玉に侵入するという“行動力”があり、作品というより人生そのものがドキドキワクワクの大きなストーリーのように思われる。

鋭い社会的メッセージを忍ばせた氏の機械彫刻は幼少時代のマンガや映画などがベースとなった造形であるが、その圧倒的存在感は見る者を力づくでヤノベワールドに引き込んでしまう。

軽妙なトークをするヤノベ氏

トークするヤノベ氏


夜会では大阪弁の軽妙なトークとともに、氏のプロジェクトがショートムービーで紹介されたが、強烈に頭に残ったのが、趣味で腹話術人形を操る実の父君のキャラの濃さと元祖目玉男(太陽の塔の目玉をアイジャックした佐藤英男氏)へのヤノベ氏のインタビューであった。
佐藤氏は現在、旭川で下着店を経営しており、近所の婆さんからは「頭がおかしい人」と言われていた。しかし、インタビューを見る限りどうみてもチョーまともな人に見えた。
近年まれに見るまともな人に。まーそんなことはどうでもいいのですが。

だめもとで今年のアートラインへの参画の可能性について伺ったところ、今秋はプロジェクトでベトナムにいらっしゃるとのこと。残念!!

全くの個人的見解ですが、氏の作品を見ると、トラやんの前と後で作風が大きく変わっているように感じます。トラやん前は氏独特のカオスと“廃墟の未来”が混在していますが、トラやんは一つの“造形美”のようなものを感じます。
ヤノベ氏の参画は残念ながらかないませんでしたが、もしかするとミニ・ジャイアント・トラやんが柏の街に出現する!! かもよ。