アートと都電

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先日、つくばEX&都営乗り放題切符と東京ミュージアムぐるっとパスで
「都営交通で行く現代アートツアー」を、かみさんと敢行してまいりました。

最初はつくばEX-都営地下鉄-と乗り継ぎ東京都現代美術館へ、駅からの道にはカカシ祭りの作品がずらりと並び、アートな気分が盛り上がります。美術館では大賑わいのディズニーの展覧会を横目に「伊藤公象展-秩序とカオス-」へ。

伊藤公象

伊藤公象

伊藤公象さんは土を素材にした陶造形で知られる作家で、さまざまな素材や焼き方で独特の形状をした焼き物を並べてあります。開館と同時に入ったのでまだすいており、巨大なアトリウムをかみさんと「二人占め」し、いすに腰掛けてゆっくりと静かな時間を過ごすことが出来ました。

また、現代美術館では常設展で「MOTコレクション}を開催中で、若手アーティストの興味深い作品が数多く展示されており、特に映像と立体の作品に注目しました。思わず「おおー!」とか「えっ、なんで???」といった作品もあり、これだけでも充分現代美術館を訪れる価値はあります。

そこからは、バス&地下鉄で-東京都庭園美術館「ステッチ バイ ステッチ-針と糸で描くわたし-」へ。最寄のバス停は白金台5丁目なんですが、ネットでいっくら「シロガネダイ」と入れてもでてこなかった。「しろかねだい」なんですよねー、田舎モンの私は知らなかった・・・。
刺繍の展覧会は初めてですが、そこには私の持つ「刺繍」の概念を超えた世界が広がっていました。現代アートでありながらその道具と素材が針と糸という違いだけで、美しくも妖しい世界を作り上げていました。
また、この庭園美術館は旧朝香宮邸の建物を使用しており、各部屋に全て形の違う暖炉のある建物の室内はもちろん、庭園も楽しめる「二度おいしい」美術館です。

さあ、最後は東京オペラシティアートギャラリー「鴻池朋子展-インタートラベラー 神話と遊ぶ人」です。
白金台5丁目からバスで魚籃坂へ、そこから渋谷行きのバスに乗り換え、渋谷から阿佐ヶ谷行きに乗り換えて東京オペラシティへ。JRと京王線を使えばすぐだけど、今日は「都営交通を楽しむ」日でもあるので、街並みを楽しみながらの移動です。しかし、こうしてよく街を見ると、東京は個人商店・お寺・坂が多いのに驚きます。

鴻池朋子

鴻池朋子

鴻池朋子は「高橋コレクション」でも何点かありましたが、今回は「毛皮アレルギーのある人、車酔いをする人」にはつらい展覧会です。それと「頭をぶつけないように気をつけてください」もあるかな。
ネットで製作映像を見ていたにもかかわらず、驚きと感動の連続でした。異次元に迷い込んでしまったような感覚からしばらく抜け出せませんでした。

この建物にはNTTインターコミュニケーション・センター (ICC)もあり、かなり楽しめる展示もあります。(ここも「ぐるっとパス」で無料になります)

さて帰宅路ですが、本日2箇所だけ使う「Suica」を使って。京王新線で新宿へ、そこからバスで早稲田に出て、お楽しみの都電です。

都電 最前席

都電 最前席

もちろん最前席。堪能させていただきました。(笑)
熊野前で下車し、初体験の舎人ライナーで日暮里へ。そーいえば運転士さんいないんですよね。おかげさまで一駅だけだけど最前列に座れて幸せでした。
日暮里からは2回目の「Suica」で北千住へ。本当は南千住でつくばEXに乗り換えたかったんですけど、かみさんの「もう暗いし」の一言で北千住へ。北千住の街をチョコっとぶらぶらして、ラーメン食べて帰った「都営交通で行く現代アートツアー」を堪能した一日でした。